犬の散歩方法は色々!今日は2000円?!

タクシー

私の記事を読んで下さっている方はご存知かと思いますが、私はタクシーの運転手をしています。

しかしプロフィールには会社を経営していると書いてある不思議な現象を目撃できると思うのですが、答えは簡単です。
タクシー運転手はあくまで副業だからです。
大きい声では言えない残念な理由でやっている副業ドライバーですが、こんな私にも毎日呼んで下さるお客様がいます。

お得意様の素敵なおばあちゃん

私の出勤時間が大体18時頃なのですが、18時30分になるといつものおばあちゃんから直接電話がかかってきてお呼び出しをされます。
タクシー運転手に電話をかけて呼び出すわけですから、用件は当然タクシーを利用する事なのですが、このおばあちゃんの行き先はいつも同じです。
絶対にぶれる事なのない行き先はご自宅です。

お迎え先もご自宅です

そうなんです。

自宅から自宅まで。

同じ場所から同じ場所まで毎日タクシーを使ってくださいます。
えっ?何でそんな事すんの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このおばあちゃんは毎日散歩に行っているのです。

 

そう、タクシーで

 

それって散歩なの?本当にそれでいいの?と思うと思いますが、それでいいんです。

私にとっては有難いんです

オーダーの仕方が面白い

そもそもタクシーに乗る場合運転手さんには余程の理由が無い限り行き先を告げるのが一般的だと思います。
しかしこのおばあちゃんが乗ってきた時に言う言葉はタクシーの運転手にオーダーする時のセリフとは一線を画しています。

お兄ちゃん、今日は2,000円分にしよか!

若かりし貧乏時代の私がガソリンを入れる時にする注文方法と同じです。
私が初めてこのおばあちゃんに出会った時は、道路沿いで手があがったのですが、乗ってきた瞬間に2,000円分と言われて何のことかさっぱりわからず困ってしまいました。
タクシーを2,000円分貸切たいという感覚なのでしょうが、あまりに聞いた事の無い注文だったので、若干怖かった記憶があります。

2,000円分何をするのか

ただただメーターを倒して2,000円前後になるまでグルグルと回って家に帰るだけの簡単な作業です。
当然おばあちゃんのお話相手もさせていただきますが、大抵の場合2,000円+飴ちゃんがついてくるので、私は毎日おばあちゃんの為に何らかの健康情報を仕入れて来たり、面白そうなテレビ番組を紹介したりと必死で接待しています。

そうそう、書き忘れていましたが、この行為って散歩だって先ほどの章で書いたと思うのですが、おばあちゃんの散歩じゃないですからね。

犬の散歩ですからね

犬の散歩にタクシーを使う理由

一般的に思いつく考えは『犬が老齢で歩く事が出来ないから』というものではないでしょうか。
そう思った貴方は非常に残念ですが不正解となってしまいます。
老齢なのはおばあちゃんで犬はまだ1歳半だと聞いています。

それはそれは元気なトイプードルですが、散歩に出ているのに窓から外を眺めるだけで外の空気を一切吸えていません。
冬は寒いから窓を開けないし、夏は暑いから窓を開けない。

これは何となくわかりますよね。
しかし秋も風が鬱陶しいから窓を開けないと言っていました。
私のタクシーに乗り出したのが、去年の夏だったので、春になったらあるいは…と思っているのですが、おばあちゃんの情報として花粉症だそうなので、春も窓を開ける事はないだろうと思っています。

そんなトイプードルのジョン君(♀)ですが、まだ若いので自分の力で十分歩く事ができますよね。
おばあちゃんもまだまだ足腰元気そうですし、普通に歩いているので、歩いて散歩させられるんじゃないかなと私は思って聞いてみたんですよ。

すると、ジョン君(♀)が家に来た初日に散歩に行ったそうなんですが、引っ張る力が思いの外強かったらしく、おばあちゃんが転倒しちゃったそうなんですよ。
これは危ないとおばあちゃんは思ったので、犬専用(おばあちゃん談)の手押し車を買ってきてそこに入れて歩いていたそうなんですよ。
となると、排泄の際に手押し車から取り出さなければいけないのが面倒だと思ったそうなんですよ。
なので、タクシーに乗れば、排泄の時運転手に言えば運転手が対応してくれるんじゃないかと思ったそうなんですね。

それを見事に一回目で引き当てたのが私だそうです。
そりゃ私なら嫌がる事もなく犬の排泄の為に車を止めて降ろしてその辺の草むらに連れていきますよ。

でも普通の運転手はそんな事しませんからね。

あっさり流した犬の名前と性別

あまりにも自然に流したので気付かなかった方もいるかもしれませんが、ジョン君はメスです。

ジョン(英語: JohnまたはJon)は、聖書の人名ヨハネに由来する英語圏の男性名
因みにですが、ジョンの愛称はジョニー、ジャック、ジェイなどがあります。
この様に男性名である上に、『君』という敬称は主に男性に使われる傾向があるにもかかわらず、ジョン君という名前でメスという違和感しか存在していないのですが、それにも一応理由があります。

おばあちゃんがメスだと思っていたからだそうです。

初めて私が気付いたのは、ジョン君を抱っこしておばあちゃんの膝の上に乗せた時です。
初めて乗って頂いた時にジョン君のおしっこの仕方に違和感を覚えた私はおばあちゃんに思い切って聞いてみました。

『ジョン君って男の子じゃないですよね?』

おばあちゃんは私の問いに答えました。

男の子ですよ?

何言ってんの?そんな事もわからないの?名前ジョン君って言ってるやん!くらいの何の迷いもない返事でしたが、ちゃんと教えておいてあげないといけないという私の正義感から『いや、ジョン君はどう見ても女の子です。間違いありません。』と言ってジョン君の性別をおばあちゃんの頭の中に上書き保存しておきました。

新しい名前を考えて!

おばあちゃんが私に言ってきました。

それなら新しい名前を考えて!

メスである事に気付いて指摘した罰に名前くらい考えなさいと言わんばかりの勢いで言われました。
今まで1年以上ジョン君と呼ばれ続けていた彼女に新しい名前をいきなり付けるのも気が引けますが、取り敢えずおばあちゃんに和名か洋名かどちらが良いか聞いてみました。
おばあちゃんは和名が良いとの事でしたが、そうなったらジョン君にした意味がイマイチわかりません。

取り敢えず『犬 和名』で大好きなGoogle先生でググってTOPヒットしたサイトから選んでみました。
アズキ、サクラ、チクワ、マメが1位2位3位3位となっていたのでこの4つを上げてみましたが、びっくりするくらい反応が悪く、『やっぱりジョン君でいいわ。』とあっさり却下されてしまいました。

散歩の仕方は人それぞれ

それって歩いてないから散歩じゃないやん!と思う方がいると思いますが、私もそう思っています。

なので、可能な限り車を止めておばあちゃんをタクシーに残したまま公園に連れて行ってあげたりするようにはしていますが、この散歩方法もおばあちゃんなりに一生懸命考えて愛犬ジョン君の為にしている事なので、有りっちゃ有りなのではないかとも私は思っています。

散歩の形はこれだ!という明確な物はありませんが、やっぱり歩かせたり走らせたりするのがあるべき姿なのではないかと思っています。
まだ若い犬が歩いたり走ったりする時間が短いとストレス溜めてしまうと。

しかしそうなってしまうとお年寄りは犬を飼ってはいけないとか、体の不自由な人は犬を飼ってはいけないという様な極端な事になってしまうじゃないですか。
犬の可愛さを知っている私からすると、やはり年を取っても犬と暮らしたいと思ってしまうかもしれないし、自分の親が飼いたいと言ったら迷ってしまうかもしれない。
ただ、それは子犬じゃなきゃいけないのか?というところは思います。
明らかに人間の方が先に召されてしまう年齢の方が子犬を連れているのを見ると、この人は自分が召された後に子犬がどうなるか分かっているのか?と。・・・いや、分かってて知らないふりしているのかと勘ぐってしまいますね。

中々良い答えがでませんが、次に事業を立ち上げるなら犬の散歩代行サービスでもしてみようかなとか思っている私も存在しています。
私自身、犬と暮らす幸せを知っているので、それでも飼いたいというお年寄りがいるならば、サポートできる事業があればいいなと思う次第。